株式会社婚礼センター

episode6

私共の研修で天地がひっくり返るほど、
人格が変わった話(2)

もう一人の川端君(仮名)は、会社に来ても挨拶をしない、帰るときも口を開けないで「ア…」とやっと聞こえる程度の小さな声で言って、頭を下げたか下げなかったか分からないくらいにチョコンと下げて帰るのです。
まゆ毛は8時20分、顔は少し長めで色はこげ茶色、肌はゾウさんの肌のような、昔ニキビが顔中を覆って火山の跡の様でした。
でも、気難しそうに見えても、とてもおとなしい人でした。

とにかく、人とのコミュニケーションが仕事でも取れているのかと心配になるような人でした。でも、調理師の資格がある方でしたので、年収は400万円くらいはなんとか保証できた方でした。黙っているととても不機嫌そうな取っ付きの悪い方でした。

この方も木村君と同じく気合を入れて研修をしたところ、約1か月後、突然、婚礼センターの事務所の中で「皆さん、いつもお世話になっております。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!」と選挙運動の時の演説のように大きなハキハキした声で言う方がおられるので、カウンセラールームのドアを開けて見たところ、あの無口で挨拶もできなかった川端君ではありませんか!
すぐに部屋に呼び、「今回はあの研修を実践しているのですね?」と確認したところ、「しています!」とのこと。お勤め先の同僚達に何か変わったといわれませんか?と尋ねると、洗い場のおばさんたちが皆、寄ってくるんです。何故ですか?と聞くと、話しやすくなったと言われます。もっと早く研修を受けていたら良かった…と言うので、「何年前からやっていると思っているの?」「すいません…」 その時、顔を見たら、まるで高倉健さんのように清々しい顔をしていて、元の顔とは全く別人のような男前になっているのです。

これならモテるはずだ!と写真を撮り直し、さぁ、お見合いの話を、と始めた頃、勤めていた会社が倒産の為、転職するので少し待ってくださいと言われました。エピソード6
その後、面接を受けたらすぐ採用になったので、お勤めを少しして、勤まると確かめてからにしてください、との事でしたので、1か月程して夜の9時過ぎ頃だったと思いますが、電話したところ、電話に感じの良い女性が出てきて、どうも好い人が出来たみたい。

その後、連絡が取れなくなってしまいました。
きっと結婚したのだと思っています。
研修をして完璧に変わった人は、即、相手が出来ます。

この二人は、婚礼センター以外で結婚したので全く成婚料はいただけませんでした。
完璧に変わってしまうと、皆、磁石に鉄がくっつく様に即、相手が見つかるんです。
不思議です。