株式会社婚礼センター

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episode3

条件が良くないにもかかわらず
何故だかモテる男性のエピソード

男性

Tさん-31歳、高卒・トラック運転手・年収300万円・前妻とは死別・大阪府営住宅在住-は、長男5歳と長女2歳を連れて来社されました。無料相談の結果、お見合いの可能性が非常に低かったため、「お引き受けできそうにありません。申し訳ありません」とお伝えしお帰りいただきました。
ところが、すぐ引き返して来られどうしてもお願いしたいと言われました。ご紹介できる可能性は半年に1人位で、それも必ずお見合いになるとは限らないと申し上げましたが、「それでもいいから会員にして欲しい、最低限のことをしてくれればいいから」とまで言われるので、スタッフと相談し入会していただくことになりました。

このTさん、意外なことに、ご紹介できた方が1年間に26人、うちお見合いになったのが8人。そして4人と交際し、2人は婚約寸前まで進みましたが、結局まとまらずに入会1年目が終わりました。すると何故だかピタッと紹介できる方が居なくなってしまったのです。
2ケ月位するとTさんの友人や職場の上司からこちらに何度か電話が入るようになりました。「あなたの所は、T君を入会だけさせて、お見合い相手を紹介してくれないそうですね。どうなっているんですか?」どうやら、不機嫌になったTさんが皆に依頼してそんな電話をかけてもらっているようでした。そこで、本人に電話をかけました。
「Tさん、誰か信頼できる親戚のおじさんかおばさんはいませんか?できればその方とお話がしたい」と伝えたところ、数日後、九州のおじさんから連絡が入りました。
この方も友人や上司が言われた事と同じことを言われるので、入会のいきさつを説明し、Tさんのお世話の記録を個人情報はマジックで消した上で送りました。

すると間もなくTさんのおじさんから連絡があり、電話の向こうで「最敬礼」されているのが判りました。「バカな甥のためにこんなにお世話してくださっているのに、あいつは何を考えているのか!」と、とても興奮しておられました。
難しい条件の方だけれども、次々と良い方をお世話できたのは、亡くなられた奥様が神様にお願いされたからに違いと思っているんです。今では社員全員がこの人は必ずまとめられると思っています。でも、あんなにありもしない事を言われたり、不愉快そうな顔をされる位ならこのままヤメてもらってもいいと思っています。
でも、よ~く考えればそれもこれも本人が結婚したい一心から出てきた事ですので、入会時点のことを思い出し、気持ちを一新していただける様であれば喜んでお世話させていただきます。宮崎まで本人を呼んで今の話をしていただいて、気持ちを入れ替えさせてくださいと伝えるとおじさんは重ね重ねありがとうございます…との事でした。
厳しく注意してくださったおかげか、その後3か月ぶりにお会いしたTさんは、この間までのTさんとは全く別人の様に表情が明るくなり、とても感じの良い男性に変身されていました。
その日はカウンセラーといろいろな話をされて帰っていかれました。

Tさん再来訪の3日後、29歳の女性が入会されました。高校中退・離婚歴1回・子供1人
(12歳長女)有りの方でした。入会直後は大抵3~5人の候補者を選び、お世話をスタートすることになっていますが、Tさんの身上書と写真を見た途端、この人だけでいいと言うのです。「何故この人がいいんですか?他にもっと収入の良い方もいますよ」「収入よりも、この人となら気が楽だと思うんです。それに、娘のことも大事にしてくれそうですし。子どもの学費等は自分でパートに行って稼ぎます。Tさんには負担はかけません」結局この女性はTさんしか選ばすに帰られました。

翌日、出社したTさんのカウンセラーに、Tさんに申し込みがあったことを伝えると、「ダメですよ今は」「どうして?」「もう2人から申し込みが入ってますから」「エッ!たった2日で2人も!?」Tさんはそのうちの1人の方とお見合いをし、交際3か月で婚約されました。
一方、29歳の女性はいくら言っても他の方とはお見合いをせず、Tさんをじっと待っておられましたが、Tさんの婚約を聞いてやっとお見合いを始められ、彼女も3か月後に会った方とゴールインされました。何故だかとてもモテた彼はやはり亡き奥様のお力添えがあったんでしょうか??
今でも婚礼センターの七不思議のひとつです。